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​​ご挨拶

第128回近畿精神神経学会を開催いたします。

本学会は精神神経学会の地方会として位置づけられており、近畿地方で精神科を志す先生方の協力で年2回続けられています。昨今の新型コロナ感染症の影響により第127回に続き、今回もWEB開催の形式で行うこととしました。

多くの発表者の先生方にとっては今回が初めての発表になると思います。特に症例報告をベースにした内容が多く、教室や医局の先輩の先生らに発表の指導を受けるよい機会となるでしょう。それぞれの忙しい臨床業務の中で、症例を振り返ることで新しい発見を得たり、文献の調べ方を通じてこれまで知らなかった先人の叡智にふれる機会となるかもしれません。さらに、今回より新しい試みとして症例報告奨励賞を設けました。選出された4演題の中から複数の先生の評価を通じて、1演題が賞を獲得します。その方には症例報告の論文化を通じて、深い学びの機会が与えられることとなるでしょう。ぜひ多くの先生方が、症例報告奨励賞の応募を行ってくださることを期待しています。

現在もなお多くの医療従事者の方々が新しい感染症との戦いに挑みながら次の時代につなぐべき叡智を残そうと論文化の努力を続けています。こういった世界中の方々の努力により、ワクチンの作成が人類の歴史上ありえないスピードで叶った時代に私達は生きています。精神科分野も同様に貴重な経験をつなぐ発表や論文化の努力を続けていくことで、精神疾患に罹患した方の次の世代の治療につながっていくと考えます。指導の過程で面倒くさいこともあるでしょうが、それも成長の機会だと思って乗り越えてください。興味深い発表やディスカッションが多く聞かれることを楽しみにしておきます。

最後になりますが、WEB開催ということで私達の準備が不十分になることも想定されます。参加者・発表者の方々は時間に余裕を持って準備をしていただき、会の運営にご協力を賜りますようお願い申し上げます。それでは真夏の時期に皆様と画面上でお会いできることを楽しみにしておきます。どうぞ宜しくお願いいたします。

第128回近畿精神神経学会

​会長 金沢徹文

ご挨拶: テキスト
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